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ESGやSDGsの違い分かりますか?今こそ企業が取り組むべき理由。

ESGやSDGsという言葉を聞いたことが無いという方が居たら、そろそろ危機意識をもった方が良いフェーズになってきた。

企業経営を行う上で、CSRCSVなど様々なワードが生まれては対応する部署などが作られ、企業はCSRレポートの様な形で自社の取り組みを社外へアピールしてきた。

しかし、現場ではまた新たに登場したワードに対して混乱が生まれている。

本日は、企業経営者はもちろん、ビジネスパーソン全員が知っておくべきESGとSDGsの基本について記事を書きたいと思います。

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1,ESGとSDGsとは

 

ESGとは

ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の3つの頭文字を取ったものになっています。企業の持続的な成長の為には、この3つの観点が欠かせないという考え方になります。一方で、ESGの観点が薄い企業は、大きなリスクを抱えた企業であり、長期的な成長ができない企業だと言われています。

過去にESGの観点を無視し事業を推し進めた企業が世間からバッシングをくらい本業が伸びなくなり、かつ企業価値が落ちていった事から、ESGの観点は企業の株主である機関投資家の間で急速に広がりESG投資と呼ばれるようになりました。

 

SDGsとは

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出展 外務省HP

SDGsエス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

全部で17のゴール(カテゴリー)と、169のターゲット(具体的な課題)に分かれています。

例)ゴール1は貧困をなくそう、その中に1-1として「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」とあります。

 

 

2,なぜ、ESGやSDGsに取り組む必要があるのか

 

企業の持続的な成長の為に

実は、SDGsは2015年に期限を迎えた国連の「ミレニアム開発目標MDGs)」を前身としている。その時は貧困や飢餓などは日本企業にとって(広くは日本にとって)無関係とされあまり普及しなかった経緯がある。

今回は、2017年の世界経済フォーラムダボス会議)において、SDGsに取り組む事は12兆円の経済効果があるとの報告が上がった事もあり地球課題の解決と経済の持続的な成長を合わせて推進するためにもこのSDGsへの対応が欠かせなくなった。

 

具体的にESGとSDGsでどの様に経済成長をするのか

ESG投資

ESGはESG投資と呼ばれるように、機関投資家が投資を行う際にESGへ取り組んでいる企業に対して投資予算を割り振る事で企業は企業価値が上がり安定的な企業運営を行う事が出来る。世界最大の年金運用期間であるGPIFも1兆円規模の投資を3兆円に増やすと宣言(2017年)機関投資家がESG投資を実践→ESGやSDGsに取り組む大企業が増える→中小企業も合わせて取り組む必要が出てくる。という仕組みである。

ESGやSDGsの市場が生まれる

ダボス会議で12兆円の市場が生まれるという話があったが、例えば今後スターバックスマクドナルドなどの大手がプラスチック製のものを全て使わなくなったとしよう。すると、代替するものが必要になってくる。海洋プラスチック問題に目を向けてプラスチックを使わない製品を開発もしくは土に還るプラスチックを開発などしていた企業には莫大な需要が発生する事になる。

 

ESGやSDGsは非上場企業には無関係か

ESGやSDGsって非上場企業の我々には無関係な話ですよね。そう話される社長さんは結構多い。結論から言うと、それは誤りである。

サプライチェーンの問題

先程経済成長の仕組みで述べた通り、投資家、大手、中小と流れが広がるという話があったが、サプライチェーンの中にESGやSDGsの考えを無視した企業が1社でも居ると困るのでサプライチェーンから外される可能性がある。

融資の問題

銀行の融資においても今後ESGやSDGsが評価軸になってくる可能性がある。融資を受けやすくなるかどうかも、ESGやSDGsへの取り組みで左右される可能性があるのだ。

 

3,日本における政府と民間の取り組み事例

政府の取り組み

内閣府はsociety5.0などの施策と絡めて各種SDGsを実施

経産省SDGsの取り組みガイドをまとめて企業へ取り組みを促す

・外務省はSDGsアクションプラットフォームの作成などを行い取り組みを集め公表

詳しくは省きますが、この政府の取組は地方行政を巻き込んで広がっています。

 

民間の取り組み

具体の話は省きますが各社の動きをまとめます

SDGsに向けて独自のレポートや活動を展開

・今までのCSRレポートの内容にSDGsのマークを付ける

・社長あいさつなどでSDGsへの取り組みを強めるなどの言葉で宣言

と書きましたが、独自に動いている企業は少ないです。

 

4,これから企業の担当者は何をすべきか

現在、ESGへの取り組みは普及してきたものの、SDGsに向けて積極的に人員と予算を割いている会社は少ないと言えます。それは企業としてまだ社会貢献活動という意識が高いからでしょう。

多くの企業が既存の企業の社会貢献活動と分けて考えず同じものとしてラベリングとしてのSDGsを使っています。それはある意味、これから取り組む企業に取ってはチャンスです。しかしながら、1社でSDGsに取り組むのはとても難しいといえます。どこかがオープンプラットフォームとなり、企業連合体で取り組む事はその交流自体も企業のイノベーションにも繋がり、良いのでは無いでしょうか。

 

もう少し詳しく知りたい方は下記の書籍などでも学べますが、正解は無いと思っております。温暖化は悪いことか?と聞くと日本では「もちろんそうだ」と答える人がほとんどだろう。

 

しかし、そんな事を意に介さない国があります。それはロシアです。ロシアは海岸沿いにあまり資産を持っていないから海面上昇しても影響が少ない。それどころか、暖かくなればシベリアが穀物地帯になるかもしれない。

これは「サピエンス全史」のユヴァル・ノア・ハラリ先生の新作「21Lessons」の一節だ。SDGsやESGを実現するにあたり、社会課題と世界の事を知ることは必須です。私はAmazonオーディブルで通勤・ランニング中にこの「21Lessons」を聴きました。

こちら で、使い方について触れてます。いま入会するとAmazonオーディブルでは最初の1冊無料で本が聴けるのでもしまだ読んでない人は試してみて下さい。

adomake.com

 

是非、いろいろと情報を仕入れ私達に(自社に)何が出来るのか、そこを深く考えていただければと思います。

 

<最新のSDGsについて落合陽一さんが本を出しました>

 

 

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