OMO時代到来!マーケティング発想を変える
本日は、新ビジネスのルールでもありホットなOMOに関する情報を投稿します。
5分読めて、明日から知った気になれます。
1,OMOとは何か
OMOとはOnline Merges with Offlineの略で、意味はオンラインとオフラインの併合です。これからの時代はスマートフォンの普及などによりリアルとデジタルの境目がなくなってきます。そこで、デジタルとリアルを感じさせないUXを顧客に提供する考え方です。
アフターデジタルの世界ともいわれ、今後もっと加速していくと考えられています。デジタル時代にこの概念を理解してないのは危機的状況です。
2,OMOとO2Oオムニチャネルの違い
ビジネスマンで、もうほぼ死語のO2O発想をする方があまりいないかもしれませんが、オンラインからオフラインへの誘導というチャネルをいかにまたがせるかというもの。また、オムニチャネルはリアルとデジタルそれぞれのチャネルで同じ購買行動を顧客に提供する手法です。O2Oとオムニチャネルに関しては基本的にデジタルとリアルのチャネルを分けて購買行動をデザインする手法ですが、OMOは根本的に考え方が異なります。OMOはリアルとデジタルを区別せずに顧客体験を起点にいかに良いユーザーエクスペリエンスを提供できるかを考える手法です。
3、OMOにおいて重要なこと
OMOを実施するにあたって重要なのは「デジタルデータの管理と活用」です。これはデジタルで取得できるデータだけではなくリアルで取得できるデータを併合して管理する顧客データの事です。
顧客接点の頻度を高くする→顧客データを取得する→取得したデジタルデータを分析改善する→そして顧客に改善された体験を再提供する
上記のサイクルを鬼のように回していくんです。取得して終わりではなく、あらゆるデータを取得して分析して、より顧客が喜ぶように改善するんです。気の遠くなるような作業ですがこれがOMOの肝です。
4,事例
日本では正直まだ成功事例が無いのが実情です。というのも、OMOは顧客の情報を個人情報をいかに取得できるかが重要なのですが日本においてはそれができる企業が限られてます。(あと、法律や世間の目も厳しいです)また、Facebookの個人情報の提供問題やEUでの規制強化などもあり日本企業がOMOに取り組む環境としては向かい風がビュービュー吹いてます。
一方、それを実現しているのが中国です。中国では国策もありアリババという巨大企業が決済・金融・EC(小売)という消費行動の大半を握れるような状況です。アリババ参加のクレジットカード会社(ジーマ・クレジット)が始めた個人への格付けではその格付状況に応じて借入額が変わったり提供されるサービスが変わったりと現代の身分制度をリ・クリエイトした形になります。日本ではYahooが先日同様のことをしようとして大炎上しましたね。
と、話はそれましたがそれだけの個人情報を握っている会社がいると消費行動がすべてマージされて分析できるようになるんです。誰がどのくらいの所得で、どこに住んでいるのか普段何を買っているのか、それを分析してフーマというリアルの小売店舗(スーパー)の出店計画を立てて出店。消費行動が筒抜けなのでどんな商品を置けばその商圏の人たちが満足するかはわかっているわけです。また、彼らは絶対に成功する自信を持って出店すると言っているので全くリスクを感じていないようです。
日本でいうと楽天あたりが近いのかもしれませんが、そこまで個人情報を使えるかどうか。おおっぴらに始めると先日のYahooのようなことにもなりかねませんし。日本のOMOの課題は企業側の思考が古いこともありますが、世間の目だと思います。
最後に、中国ではスターバックスは大苦戦をしておりアリババグループの配達事業と定形をして配送業に力を入れると発表しました。また、日本国内においてもUberに力を入れているように見受けられます。これもOMOの影響でしょう。
どこにいっても同じサービスが受けられる。また、コーヒーを楽しむ空間を守るために売れ筋のフード(チーズの匂いが充満してしまった)を販売中止するほどサードプレイスに力を入れていたスターバックスのこの方針転換が新たなブランドのあり方の未来を占う事例なのでは無いかと思い注視しています。
ちなみに、もっと詳しく知りたい人は下記の「アフターデジタル」をお読みください。
それでは、また。
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