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担当者が参考にしたいSDGsの取組事例7選

企業や行政担当者がSGDsの参考になる事例

SDGsの勢いがとどまるところを知らず、来年の会社パンフレットやHPでは大半の大企業がSDGsをうたうことになると思います。その流れを汲み、非上場だとしてもサプライチェーンの各社はこの対応に迫られる事になると思います。

 

しかし、日本は事例文化。競合他社はやっているのか、得意先の○○社はどんな事をやっているのか?そんな会話がきっとあなたと上司の間でされる事でしょう。そんな時にきっと役立つ事例集を作ってみましたのでご覧ください。

 

SDGsを自社で打ち出す方法は下記の記事も参照ください。

adomake.hatenablog.com

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参考にしたいSDGsの取組事例7選

取組事例1 味の素(Ajinomoto)

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(出展:https://www.ajinomoto.com/jp/activity/
・企業の特徴

味の素は誰もが知る大企業で、食品企業として本業を通して貢献しています

SDGsに対しての宣言

2017年度に行ったマテリアリティの分析・見直し後も、17の目標 と169のターゲットだけでなく、前文、宣言をはじめSDGs全体を理解 し、「誰一人取り残さない」世界を実現するために貢献していく必要 があることを認識し、検討を続けています。 「Eat Well, Live Well.」  味の素グループは、食とアミノ酸の知見を活かして、あらゆる生き ものの「いのち」を育む支えとなることを目指し、SDGs達成に向け てリーダーシップを発揮していきます。

・取り組み内容

取り組みとしては、”本業を通した支援”と”サプライチェーンを巻き込んだ改善”です。

■本業を通した支援:アミノ酸が健康に欠かせないものとしてその考えを核に「途上国支援」や「国内の教育」、「健康促進支援」などを実施しています。

サプライチェーンを巻き込んだ改善:食品は原材料の生産から製品化までに多くのサプライチェーンがいます。その中で無駄・無理をなくす取り組みをしております。

・どんな企業が参考にすれば良いか

大企業で資金に余裕がある。また、B2Cの製造業でサプライチェーンに多くの企業が介在する会社向けです。

(参照:「味の素グループ サステナビリティデータブック2018」https://www.ajinomoto.com/jp/activity/csr/report/index.html

取組事例2 LIXILリクシル

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(出展:https://www.lixil.co.jp/minnanitoirewopj/
・企業の特徴

LIXILリクシル)は誰もが知る大企業で、メーカーの本業を通して貢献しています

SDGsに対しての宣言

2030年までに貧困に終止符を打ち、持続可能な未来を追求するー大胆かつ新しい開発目標が、2015年9月、ニューヨークで開催された「国連持続可能な開発サミット」で、193の加盟国全会一致で採択されました。「貧困をなくす」「健康と福祉」「質の高い教育」「ジェンダー平等」など17の「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)*」と169のターゲットなどが掲げられ、あらゆる国で誰一人として置き去りにしないことを目指した取り組みが世界で始まっています。

世界では、3人に1人がトイレのない生活をしていること。水は有限で偏在し、誰もが同じように享受できているわけではないこと。性別や年齢、国籍、障がいの有無、文化の違いなどによる差別や偏見が今も存在していること。
私たちLIXILは地球や世界の現状から目をそらさず、未来を担う子どもたちが、健やかで安心して暮らしていけるよう、できることから取り組んでいます。

・取り組み内容

取り組みとしては、メーカーとしてトイレに関する教育や途上国へのトイレ提供などの支援、地域の公共トイレの清掃活動など本業と結びつきの強い活動をしています。

■トイレに関する教育:小学生を対象にトイレや水の重要性を伝える授業を提供しています。

■途上国へのトイレ提供:ユニセフと組んで3人に1人は衛生的なトイレを使えないという世界の課題に対して取り組んでいます。

・どんな企業が参考にすれば良いか

大企業で資金に余裕がある。また本業を通してSDGsに対して直接的な解決策を提供出来る事業を展開している企業。

(参照:持続可能な社会を目指してhttps://www.lixil.co.jp/corporate/sustainability/

 

取組事例3 福岡県北九州市

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(出展:https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kikaku/02000156.html
・企業の特徴

北九州市は企業ではありませんが、自治SDGsモデル事業 選定10事業に選ばれた行政区です。

SDGsに対しての宣言

SDGsの理念に沿った基本的・総合的取組を推進しようとする都市・地域の中で、特に、経済・社会・環境の三側面における新しい価値創出を通して持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市・地域を国が「SDGs未来都市」として選定するものです。特に先導的な取組については、「自治SDGsモデル事業」として選定されます。選定された自治体は、国と連携しながら、3年間の計画を策定し、実施することとされています。
 「SDGs未来都市」、「自治SDGsモデル事業」の成功事例の普及展開等を行うことで、地方創生の深化につなげることを目指していきます。

・取り組み内容

1 人と環境の調和により、新たな産業を拓く 【経済】
少子化・超高齢化による労働力不足等が予測されるなか、先進のまちを目指し
て、ロボットやAI、自動運転等の新技術やシステムの開発、活用など新たなビジ
ネスを創出する都市。
○洋上風力発電とメンテナンス技術、部品製造をパッケージ化した「洋上風力ファー
ム」や高度エネルギーマネジメント等により新たな産業の核となるエネルギー産
業を創出する都市。
2 一人ひとりが行動し、みんなが輝く社会を拓く 【社会】
ジェンダー平等の取組をはじめ、女性や高齢者、障害のある人など、市民が自
身の特性に応じた役割を果たす、誰もが活躍できる場を創出する都市。
○ESDなどを活用した多世代・多文化交流や市民力と地域のネットワークを活用し
災害時の被害を最小限化(減災)するなど、市民参加型の活動により生活の質
(QOL)の向上を目指す都市。
3 世界のモデルとなる持続可能なまちを拓く 【環境】
レアメタル等のリサイクル技術の高度化、市民も一緒に取組むごみの減量化と
資源リサイクルの推進、廃棄物発電等も活用し、他都市のモデルとなる循環シス
テムを構築する都市。
○コンパクト化した都市の中で、長寿命化が図られた既存の公共施設や公共交通
機関が最大限活用されるストック型社会。
○これまでの経験や技術により世界各都市の持続可能なまちづくりに貢献する都
市。

 

・どんな企業が参考にすれば良いか

都市部の市や区、そこそこ規模の行政区は参考に出来るモデルだと思います。

(出展:

https://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000814564.pdf

取組事例4 東京大学

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(出展:https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects.html
・企業の特徴

日本のトップを走る、国立大学です。

SDGsに対しての宣言

2017年7月、東京大学は、総長を本部長とする「未来社会協創推進本部」を設置しました。 その目的は、東京大学憲章に示した「世界の公共性に奉仕する大学」としての使命を踏まえ、地球と人類社会の未来への貢献に向けた協創を効果的に推進することです。

・取り組み内容

学内に「未来社会協創推進本部」を立ち上げ、学内に広がる各プロジェクトを登録制で把握、可視化することでシナジーと社会的価値の創出に繋げるとしており、2019年7月26日現在登録数は196プロジェクトある。

 ・どんな企業が参考にすれば良いか

SDGsに関する情報の集約と一元管理で取り組みを支えスケールを広げるのは、国立大学、私大問わず国内大学が参考に出来る事例だと思います。

(出展:

https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects.html

 

 

取り組み事例5 ビッグアイ

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・企業の特徴

リフォーム業を営む中小企業です。

SDGsに対しての宣言

株式会社ビッグアイは「SDGs」宣言をしています。

・取り組み内容

本業を通して地域貢献というものもあるが、特筆したいのは社員教育働き方改革への取り組みだ。また、この企業は地域でドッグランを開催して関係性を築く事から始めた。本業での利益だけではなく、大きな取り組みはできないが支えてくれている地域社会への貢献という観点からスタートした好例です。

ビッグアイでは、技術や知識を習得する教育だけでなく、人間力を養う教育にも力を注いでいます。

生涯学習という観点から、社員さんには施工技術の向上はさることながら、日本社会の一員として、地球人として必要な道徳観や人間性を身につける研修を受講していただいています。男女差別、年齢差別なく成長の機会を用意し、様々なOJT、OFFJTを通して社会のお役に立つ人財を育成してまいります。

 

ビッグアイでは、女性スタッフも活躍しています。子育て・介護中でも働きやすい社風や社員全員が活き活きと活躍できる環境を目指しています。

性別や人種を問わず、お互いに支え合い、仕事のやり甲斐や社会への貢献活動を通じて、一人ひとりが輝く会社を目指してまいります。高齢者の方にも長く社会に貢献していただける職場環境を整備して参ります。

 ・どんな企業が参考にすれば良いか

本業でなかなかSDGsに絡みにくい中小企業におすすめです。中小企業のSDGsへの参加意向は、98%が取り組まずという調査もありました。(2018年)取り組むだけで、他社との差別化になります。

(出展・参考:

http://www.bigeye.co.jp/sdgs/

取組事例6  ザ・コーポレートゲームズ東京

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・企業の特徴

企業や個人が参加出来るスポーツ大会です

SDGsに対しての宣言

ザ・コーポレートゲームズ 東京 2018 アジア パシフィックは
5つの開発目標に貢献します。

・取り組み内容

誰もが参加出来るスポーツ大会としており、参加するだけで健康経営や働き方改革になる場を提供している。いくつかの企業がチームビルディングや健康経営としてリリースを出しておりSDGs達成に向けての企業連合のオープンプラットフォームの役割を果たしている。

 ・どんな企業が参考にすれば良いか

多くの人が集まるイベントを開催しており、その取組にSDGsと関係する内容があると思われる企業におすすめです。

(出展・参考

https://asiapacific.corporate-games.jp/2018/column/sdgs.html

取組事例7  株式会社日本フードエコロジーセンター

 

・企業の特徴

食品関連会社で発生する廃棄食材を、畜産業者に降ろす発酵飼料として加工する会社。外務省が実施しているジャパンSDGsアワードのSDGs推進本部長(内閣総理大臣)表彰を受けています。

SDGsに対しての宣言

ターゲット12.3(2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。)を中心に、様々な取り組みを行っております。

・取り組み内容

食品関連会社で発生する廃棄食材を、畜産業者に降ろす発酵飼料として加工するという取り組み自体がSDGsの達成に寄与する事業。本業=SDGsの事例です。しかしながら、それだけにとどまらず障害者雇用、フードロスの教育を学校へ提供、フードロス問題を広く訴え広める活動を行うなど精力的に活動しています。

 ・どんな企業が参考にすれば良いか

社会問題の解決を事業創造の起点にしている企業、もしくはそういった新規事業に取り組んでいる企業は参考に出来ると思います。

(出展・参考1 http://japan-fec.co.jp/img/JFEC-SDGs.pdf

(出展・参考2 http://japan-fec.co.jp/sdgs.html

 

 

いかがでしたでしょうか。参考に出来る取り組みは見つかりましたか?

また、取り組みに向けては各省庁の発表している資料や専門書を読むことをおすすめします。”トレンドに乗っただけ”では企業ブランドを逆に毀損する恐れがあります。しっかりと学習し、良いSDGsの取り組みを実施・発信していってください。

 

私も読んだ参考書はAmazonなどで購入できます

 

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