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コミュニケーションパスの意味とは?

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本日は最近の企業の組織構造と、コミュニケーションパスについて話したいと思います。

 

まず、コミュニケーションパスとはなんぞやという人がいるかと思いますので、コミュニケーションパスに関して説明をさせて頂きます。

 

コミュニケーションパスとは人と人の間にあるコミュニケーションの通り道のことです。1対1の2人であれば1本のコミュニケーションパスとなり、3人であれば3本のコミュニケーションパスとなり、人数が増えるほどパスの数が増えていきます。100人の組織となると、コミュニケーションパスは4950本にまで増えます。

引用元:Vol.120 ITプロジェクトはコミュニケーションパスを意識する | 全員戦力システム スフィアシステムコンサルティング株式会社

 

上記に記載されている通りコミュニケーションパスとは、個人と個人との間に発生するコミュニケーションの通り道です。人が増えれば増えるほど、このコミュニケーションパスは増えていきます。

 

皆さんも経験が多いと思うのですが、人数の多い会議においては物事が議論で決まることはほぼありません。それもそのはず、1時間2人で1個のことに話すと1人あたり30分は話せますが3人になると1人あたり20分と2/3になり、5人だと12分と2/5になります。

 

また、5人くらいになると実際は1個の事について12分の議論にならない事が多いです。それはAさんとBさんが議論している時はAとBだけのコミュニケーションで良いのですが、これがABCDEさんがいると1個の事についてAさんが発言するとB、C、D、Eさんと、それぞれこの事に関して議論しなければいけなくなる事があり、議論出来る内容がどんどんと減っていきます。だいたいこの人数だと「Cさんはどう思う?Dさんはどう思う?」みたいな空気になるので議論を早く進めたいから黙っているのに発言を求められ時間だけが無駄にすぎることが多いです。

 

と、これらの事がコミュニケーションパスの増える問題点になります。なかなか進捗しないプロジェクトはプロジェクトメンバーを必要以上に増やす・もしくは会議に呼ぶ事によってコミュニケーションパスが増えている事が多いです。

 

また、組織においても最近は横割りチームみたいなものが流行っていることもあり、チーム内のコミュニケーションパス×組織内のコミュニケーションパスになっている事があります。

 

具体的にどういう事がというと、例えば社内人事部などに女性活躍推進をしている一方で、社内の横割りチームで女性のチームが別にできている会社が良く見受けられます。

 

これがどういった問題かというと、まずは会社という組織にとっては1個のテーマである「女性の活躍応援」が2つの組織で行われてしまっている事によって、施策もバラバラに走ってしまい人員もそれぞれに取られてしまうので、会社としての統一感も失われ無駄な人員コストが発生してしまう組織的問題が1つあります。

さらに、互いに別組織があることを認識していると「この施策ってあっちの組織でやってるんじゃない?」という話になり、人事部側と横割りチームでのコミュニケーションパスが発生する事があります。さらに、それぞれのチームは別の決裁権者が居ることが多いので2チーム、2決裁権者でまたパスが増えていきます。

 

これが組織とコミュニケーションパスの問題における最悪のパターンです。

これを解決するには、1人が頭に立ってプロジェクトを管理し施策別にAチーム(人事)、Bチーム(横割り)、Cチーム(横割り)などプロジェクトを最小メンバーに区切り月に1回は報告と意見交換とする事で組織的な統一感もコミュニケーションパスの最小化も図れます。

 

なんか最近プロジェクトが進まないな・・と思っている方は是非このコミュニケーションパスを見直して見てください。

 

 では、また。

 

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