Amazon大量個人情報流出か。他人の注文履歴が見れる状態に。
衝撃のニュースが入った。
ネット通販大手のAmazonにおいて、利用者に対して別の利用者の個人情報が誤って表示されるトラブルが相次いでいる。
住所などはもちろん、注文履歴も丸見えだ。
事の発端は、上記の事実がtwitterで相次いで報告をされた事だ。
その”報告”も含め大きな問題になっている。
まず、最初に周知徹底をしていきたいのが二次災害について。
「他人の個人情報が出た!」といって、そのスクリーンショットを載せる行為だ。
ふるふる名前を載せていた人は善意の第三者の連絡(か、Amazon側か)により今は殆ど削除されているが名前の一部、住所の一部、他人の注文履歴・欲しい物リストをインターネット上にアップしている人がいまだ見受けられる。
この行為は被害者を増やすだけなので、驚かれたのはわかるが良識を持って個人情報が紐づくような情報を載せる事は控えて欲しい。
住所、氏名、注文履歴まで。GAFAに握られた個人情報
ここで改めて問題になってくるのがGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)に握られている私達の個人情報の問題だ。
住所、年齢、性別から、クレジットカードの情報や普段どのようなものを購入しているか。それに加え、サイト閲覧履歴、友人関係まですべてが彼らの手の中にある状態だ。
これはOMO時代に関して触れた中国の阿里巴巴などと比べると可愛いものなのかもしれないが、少なくとも私はこの特定の数社に私のすべての情報を握られることには抵抗がある。
握られる事どころか、今回は個人情報が流出したわけである。メールアドレスやカードや電話番号なら最悪変えれば良いかもしれないが購買行動からの趣味趣向の分析というのはとても抵抗があるのではないだろうか。
ネットで晒される注文履歴
「この人はお子さんがいそう」「欲しい物リストに○○入っていた」などなどの情報が画像つきでアップロードされているのだ。
もし、この注文履歴がその他の個人情報とひも付き拡散したら最悪だ。何でも買えるECサイトだからこそその人の普段の生活がすべて筒抜けになる。
まだ具体的な被害は報告されていないが、表に出てこなくともここまで大規模な問題だ「何も無かった」では済まないだろう。
その他のリスクは
あまりリスクばかりに目を向けていては技術の発展は無い。それはわかるが、今回のAmazonの騒動は欧州などでも度々問題になったGAFAの「個人情報の利用」ではなく「流出」なので余計たちが悪い。
もし、今回の騒動がFacebookだったら、貴方とビジネスパートナーのメッセージの履歴が見れたかもしれない。AppleだったらIDを乗っ取られて今iPhoneが使えなかったかもしれない。
GoogleだったらGmailに入られて数多のサービスのアカウントが流出していたかもしれない。
私達は、日々こういったリスクに怯えながら生きていかなければならないのだろうか。金融機関には資産が流出したときのために保険がある。しかし、資産を失うのと同様にGAFAを始め個人情報扱う全ての企業の情報流出は消費者にとって大きな打撃を与える。
リスクから身を守るために
どの会社が、どの情報を持っているか。そんなものは私も把握しきれないが、常に登録した情報が流出するリスクを考え、情報セキュリティー別に
・登録が必要な無料サイトなどで使うパスワード
・普段メインのサービスで使うパスワード
・金融機関など専用のパスワード
など、パスワードの使い分けなどどこかで情報が漏れても全てを把握されないようにするという消費者のリテラシーも求められる。
今回の問題は、多くの人に危機感を抱かせるには十分なインパクトを与えたのではないか。これからのAmazonの対応、被害範囲の続報に注目していきたい。
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