このラブレターはどこへ行くのか。

とある広告屋さんが誰かに向けてコトバを紡ぎ続けます。

働き方改革に殺されると叫ぶ人

ちょっと過激なタイトルになりますが、各社本格的な施策を導入し始めた働き方改革ですが、その働き方改革に殺される人がいるんじゃないかと思ってのエントリーです。

 

そう世の中も感じているのかなと思った理由の一つが

日本テレビ系で放送されていたMissデビルの第3話「口だけ上司&生意気部下を叩け!」を見ていたときでした。

ネタバレを含むので、ドラマをまだ見てなくて楽しみにしている人はご注意ください。

 

ざっくりと概要を記載すると

・人事部が働き方改革の制度を導入、各部署に対応を求める

・部長が号令を出して部下の課長に対しても徹底を要求

・しかし、仕事は減らないので課長は部下の若手にも負担を要求

・若手は自分の仕事じゃない、帰社時間を守れない、パワハラだなどの理由で仕事を受けない

・結果課長が部長から無能の烙印を押されて、プッツンしてしまう

 

という内容でした。

世の中の中間管理職の皆様にとってはとても心を締め付けられるような思いの内容だったのではないでしょうか。

上からは部下を早く帰らせろと言われ、下の人間からはこんな施策実態に即してなくできるはずがないと詰められる。中間管理職って辛いなと思うのとともに、マネジメント層というのはその責を負っている立場なので致し方ないと思ったりもします。

 

私が、それよりも問題だと感じるのが、さらにその下の現場担当にそのままその任を押し付け、出来なければ無能と烙印を押す流れです。話を聞いた某日本を代表する大手企業の人の話ですと、もうこれは評価制度にも加わっているようで同じ仕事をこなしているのに早く帰れなければマイナス査定になるとのこと。

 

これが横行すると「隠れ残業」「持ち帰り」などが出てくるわけです。

(ちなみにこれもMissデビルで別の話で取り上げられてます。以外に社会派ドラマなんですね。)

ただでさえストレスの多い現代社会、営業職などは数字のプレッシャーを与えられてるのにまた別軸のストレスを与えたらダメになってしまう人が多くなるのでは無いでしょうか。

 

例えば、代理店なんてのはもともと100時間超える残業は当たり前だった業界です。(もちろん、いけないことです)しかしながら、その業務量が前提とされたまま昨年よりも大幅に残業を減らせと言われる。

では、残業100時間分の仕事を減らそうとするとどんな方法があるでしょうか。

 

1,業務フローを見直し無駄を無くす

既存の仕事をそのままやり方変えて短時間で達成する方法です。これが経営層が求めるような方法ですね。ただ、私は声を大にして言いたい。こんなことは言われる前からやっておけと。

周りにいませんか?働き方改革後なんかやたら早くなった人。あえて今、この方法で業務時間が減った人間は過去の怠慢を追求すべきだと思います。

 

2,仕事を断る(利益効率の良い仕事だけ受注する)

これも業界では一時期とても頻繁に起きたことです。これを上から許された企業は時間内に出来ないので他に振ってくださいとクライアントに言ってましたね。

ある意味、本当にほしい仕事だけに取捨選択したんですから、これから市場が縮小する見込みの業界としては骨太経営になりますね。ただ、本当の大手以外は仕事を断ることを許されないので一部企業でしか実現し得ない技ですね。

 

3,新しい仕事(利益効率の良い仕事を)を作る

これも経営や人事が言いがちなことですね。少ない労力て、高い利益を出せる仕事を取ってくれば、今抱えている利益効率の悪い業務をその分切れるじゃないかという考えですね。

至極正しいですが、2つ問題があります「やる時間が無い」「やる能力が無い」です。そもそもこんな事出来るならやってますし、100の仕事を50の時間でやれと言われている中で誰もこんな+αの時間捻出出来ません。

 

4,人を増やす

人が増えると、1人あたりの仕事は減りますよね。ただ、その分コスト増になるのでパーヘットの稼ぎは減ります。それでも良いと割り切った会社と、それだと給料下げる結果になるからそれは出来ないとなった会社と。そう簡単では無いですよね。

 

5,テクノロジーを導入する

単純な仕事は機械に任せましょうという話。コピーをAIに書かせたり・・(ただこれは業界の根幹を揺るがすような話だなーと私は思いましたが。笑)

もちろん、導入にはコストと制度が必要です。

 

6,仕事をアウトソーシングする

人事・経理・法務等のアウトソーシングをできるものはできる限り社外に出すというのも一つの手段です。グループ再編等で1箇所にまとめたりしてそこを強化するのも一つの手段ですね。これもコストが掛かります。

 

 

 

さて、おわかりいただけたでしょうか。

 

上記の解決方法は(方法はまだあると思いますが)おおよそ現場担当ではいかんともし難い問題となってます。それこそ、現場担当だけじゃなく中間管理職レベルでは解決出来ない問題です。

きちんと経営層がそれを認識して、ソリューションとセットで働き方改革を実行出来ない会社は誰かを殺します。

 

 

厳しい言葉を使いますが、そうならないといいなと思ってるがゆえです。

ぜひ働き方改革を推進する経営層・人事部の皆様はその事を考えた上での対応をよろしくおねがいします。