このラブレターはどこへ行くのか。

とある広告屋さんが誰かに向けてコトバを紡ぎ続けます。

新社会人になった俺へ

3月も残りわずか。

決算月の会社が多いと思うので、歓送迎会などもあり、皆様さぞやお忙しいかと思いますが、そんな中で学生という人生最高の身分を失い社会人へと出荷される哀れな新社会人が誕生する季節でもあります。

 

私は過去にこんな広告代理店なんて無くなるんじゃないの?

なんて記事を書きましたが、未だ広告代理店の門戸を叩いてくれる人は少なくありません。 

adomake.hatenablog.com

 

それはとても嬉しい事です。

 

ただ、昨今の世の中の空気もあり業界は完全にアゲインストな環境にあります。

新卒での優秀な人材は高待遇の他社(他業界)へ流れ温まった転職市場も優秀な人材の流出は生んでも、最高の人材の流入にはつながってません。

 

でも、そんな事は別によいんです。私は経営陣でもないし。

けれど、初めて社会へ出る人たちには自分の持てる力をしっかりと出して、幸せな社会人生活を送って欲しい、それは本心でそう思っています。

 

もし私が本職でこのブログを書いているのならば本当は「完全版!新社会人が同期に一歩差をつける為に必要な3つの事」なんてキャッチーなタイトルでつらつらと書き始めるのですが、完全プライベートなブログとして運用しているので、過去の自分へ向けたメッセージとして、好き勝手に書きたいことを書こうと思います。

 

 

 

「新社会人になった昔の俺へ」

 

お前が社会人になったのはもうだいぶ前の4月。世はまさに大就職氷河期時代だったな。

同級生が何人も就職浪人を決意する中で、我ながら成功だと言える就職活動を経て意気揚々と社会人になったな。

 

けど、待っていたのは長く単調な大企業体質な研修。

体育会系バリバリな、時代が時代なら完全に通報レベルの精神を鍛える研修。

その後は実地研修を兼ねての掃除、コピー、その他雑用なんでもござれ。

 

自己実現欲求が強く、ビジネスモデルを作ったり、コミュニケーションで社会を良くしたりしたいなんて思い描いていたお前は、半年経った頃には完全にネジ曲がって何してても不平不満しか言わない、つまらない男に仕上がってたな。

 

そこからは追い打ちをかけるように、プライベートでの悪夢や、数多ある部署で一番希望をしないと言った部署への配属。今振り返っても、あのときのお前に前を向けとか、ポジティブになれとかは、言えなかったと思う。

 

さらに、その後は拍車をかけて状況は悪化し、地獄と呼ぶに相応しい状況だったな。

 

仕事はちゃんと教えられてないのにいつの間にか1人でクライアントを幾つか回すことになった。周りの人に聞けないから結局は社内のスタッフに聞いて怒られ、クライアントにも怒られ、怒られ続けた挙句に進捗が遅れそれでまた怒られる。

 

朝は8時に出社をして、夜いったん仕事を終えるのが深夜3時とか4時。一周回って一睡もしないまま次の始業を迎えることもあったな。最初はタクシーで帰っていて、靴を脱ぐ為に座った状態で寝てしまい朝方に親に死んでると思われ起こされるなんて事も。

 

しばらくすると「新人のお前にタクシー経費をこんなにかけられるか!」と怒られ経費にはならずに、自腹のタクシー代が給与でまかない切れなくなった頃に、コンビニで下着を買って漫画喫茶へいって寝るようになってたな。ほんと、あの新人の1,2年の頃に仕事を回すためにかけた自分の金は100万じゃくだらないくらいだったな。

 

希望と正反対の仕事内容に加え、昨今の過重労働報道なんて可愛すぎに思えるような労働環境で、お前の心は多分あのときには限界を迎えていたな。良く、一度も完全には潰れずに走り続けたな。そこは、誇っていい。

クライアントからの帰り道、気がついたら足が止まり、涙も止まらなくなり、でも自分が泣いてることにも気づかなかったから、帰宅ラッシュの駅で凄い注目も集めたな。

 

でも、あの時に耐えた経験があるから、その後は自分のキャパシティーのギリギリを見極めて難しいプロジェクトとかも回すことが出来るようになったよ。ありがとう。

 

けど、あの頃のお前は何かに付けて「こんなはずじゃなかった」「辛い」と言い続けてたな。その言葉は、お前の心を守る言葉だったのかもしれないけど、周りの人がその仕事に誇りと楽しみを持ってやっていたとしたら、もしくは同じ気持ちでも表に出さず耐えていたとしたらどうだ?

 

お前がそんな事を言っていたら、その人達がどう思うかは考えたか?

そう言い続けていたら、周りの人たちが手を差し伸べてくれて、異動を促してくれるかも。そうも思っていたよな。

 

結論から言おう。そんな事は万が一にも無い。

 

お前がやらなければならないことは、相談出来る人を社内にきちんと作って、上司を飛び越えてでも権限を持てる人へのロビー活動を行って異動へ向けて動き続けることだ。

大企業では、お前がどんだけそこで泣きわめいていても、周りに迷惑はかけど、何の解決にもならん。ただ、蓋をされるだけだ。

 

何がマーケッター志望だ。子供のように泣きわめいて解決をまって。

ガキじゃねーんだ。甘えるな。社会人舐めるな。

目標があるなら、そこへむけてどうすれば良いか考えなさい。

 

手を差し伸べてくれる人が居ることはあっても、それは奇跡だ。

社会に出たら誰も助けてくれない、自分の事は自分で守れ。

やりたいことがあるなら、自分で勝ち取れ。

 

自分の足で、しっかりと立て。

 

自信満々に”世の中変える”と言っていたよな。

それは、お前の力でだろ?

なんでいつの間にか、誰かに助けられるのを待ってるんだよ。

 

社会に出てから理不尽な事しかないかもしれない。

希望と全然違う環境かもしれない。

けど、それを誰かのせいにして生きても何の解決にもならん。 

 

なんなら教えてやろう。

何年経ってもラッキーパンチは起きてないぞ。

お前がこの先の社会人人生で”ラッキー”と思ったことなんて自販機で7777が出て飲み物が1本無料になった3回だけだ。

 

ちょっとハマらない環境で、残念な事になっていただけで。

お前は、やれば出来る子だから。

 

だから、腐るな。

 

向上心もなくなり、目標も諦め、ただただ心を殺して生きる日々。

立ち直るのに時間がかかって大変だったんだ。

 

そして、忙しいフリはやめろ。

 

「僕忙しいんです」アピールは、周りに不快感こそ与えど、だから誰かが何をしてくれるわけでもない。

あと、どの程度の仕事をどのくらいでこなせるかは”スキルのある人間ほどよく分かる”

その人にお前は成果の割に労働時間の長い「出来ない奴」の烙印を押されるぞ。

 

正直、每日深夜残業だったから麻痺してるところもあるだろうけど1,2年目のお前は特に惰性で残っていた時間や、早く帰ると仕事無いと思われ忙しくなるのが嫌で帰らない日が多かったよな。

少し余裕があった日に帰る事くらい、なんでもない。お前はなんだかんだ個人でこなしている仕事ベースでは、一番の利益を上げてる人間だったんだ。

そんな事やってる暇があったら、専門書の1冊や2冊読んでおいてくれ。

 

 

そして、周りの人を大切にしろ。

 

誰の力も借りるなと相反する事いっているかもしれないけど、

自分の力で立って歩いていても転んでしまう時はある。

そんな時には、周りの人が手を差し伸べてくれる。

 

同期、先輩など社内の人に限らず、昔からの知り合いや家族。

そういった人たちが居たからこそ、今オレはここにいる。

だから大切にして欲しい。

 

もっと、周りの人間に手を差し伸べてやれ。

 

お前は下から相談を受けることが何度かある。

そういった人たちは上手くフォローをして助けてやれるかもしれない。

けど、もっと踏み込んで、気になったところへはどんどんと手を差し伸べていけ。

 

そんな余裕はないかもしれないけど、手を差し伸べてもどうにもならないかもしれないけど。

 

もし、不本意に会社を休んだり、辞めざるを得ない人が目の前にいるとする。

そこで「自分が手を差し伸べて真剣に向き合っていたらなんとかなったかもしれない」と思うのか「自分が何をしても結局無駄だったんだな」と思うのかでは心への引っかかり方は全然違う。

 

長くなってしまったが最後に。

 

自分の人生の目標を見失うな

 

いつのまにか、会社ありきで、今の環境ありきでの最善策を考えるようになってしまう。ただ、常に前提を疑うことを忘れるな。

 

お前が真に仕事で大切にすべきは「人生の目標」とそのうちの「仕事で達成出来る事」が重なっている部分のみだ。後は全て賃金という対価を得ているがゆえに支払っている労働力に過ぎないと考えろ。

 

全てを会社の中で完結する事にこだわるがゆえにお前はだいぶ遠回りをする。

会社で行っている事は、自分の人生目標に多少寄せるくらいにチューニングするのがちょうど良い。

 

だからこそ、お前が何をしたいのか、見失うな。

 

 

 

 

 

 

 

そんな過去の自分への手紙が、誰かの役に立てば良いとそう思います。

桜花開くこの良き日に、新社会人になられる皆さんを私は応援しています。