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このラブレターはどこへ行くのか。

とある広告屋さんが誰かに向けてコトバを紡ぎ続けます。

厳しい時代を迎えたおじやんの皆様へ

バブル崩壊後、時代は失われた10年に入った。

 

そんな頃、社会人になりそれからしばらくたった。

マネジメント層になりはじめた40代中頃の男性。

中堅を抜けかけているけど、若者の気持ちも抜け切れていない。

そんなおじさんヤング、ここでは略しておじやんと呼ぼう。

 

おじやんは、家には嫁や育ち盛りの子供がいて、会社には部下がいる。

そんな、世の中のお父さんの象徴的な存在が今一番つらい状況にいるのではと思いこの記事を書き始めた。

 

40代中頃といえば、大きな会社だと課長職、早ければ部長職といったポジションに付き始める頃だが、実は2014年の厚生労働省のデータによると男性のうつ病患者数は40代に一番多いとされている。

 

それはナゼだろうか。

 

1990年台といえばまだワークライフバランスなんて言葉はなく、

一向に上向かない景気の中必死に身を粉にして働く諸先輩方をみながら

当時の新人おじやんは必死に先輩にならい滅私奉公をしてきただろう。

 

上の人の理不尽も、会社に求められる高いハードルも、たとえ私生活を犠牲にしても会社の為に尽くしていけば見える明るい未来があった。

高い給料、自由な時間、そんな憧れの管理職。

 

しかし、時代が変わった。

指導も女性の受け取り方次第ではセクハラ。

成果を求める為の指導も受けてによってはパワハラ

飲みにつれて行けばアルハラ

何をしても、すぐに声を上げられるようになってしまった。

 

さらに先日の電通報道しかり、過重労働は悪しきものとされ

会社から求められた仕事量を今まで通りこなそうと部下を働かせていると、

50、60歳の勝ち抜けした上司から「もっと早く帰らせろ」と怒られるようになった。

 

また、最近の若手は自己実現欲求がとても強く、崩れつつある年功序列と、あまり魅力的で無くなった出世の前では何かに耐えて働き続ける事はなくなっている。

つまり、すぐ辞めてしまうのだ。そしてその責任を問われる。

 

せっかく身を粉にして働いていたのに上にあがったのに、突然の時代の流れでいきなり上からも下からも突き上げられる中間管理職がさらにハードモードになってしまったのだ。

 

しかも彼らは、こういった状況下でどう立ち回ったら良いかがわからない。

なぜなら誰も見本になるべきような人たちが今まで居なかったからである。

 

だからおじやんは体に染み付いた”上から言われた事を下にながす”という事を徹底する。

「やるしかない。この数字を積まれたんだから。達成する方法を考えろ。」

「朝早くきて、夜は早く帰れ。」

などなど。

 

けど、もちろんそんな事ではうまくいかない。

そのうち、この上手くいかない流れが続き、上からつめられ、下から突き上げられ、逃げ帰った家庭では”妻”は時代的に力を強めた女性であり、男性としての家庭での役割を求められ更に心を削られる。

 

その結果、心が折れてしまい、先に示した厚生労働省のデータの通り40代男性が多くうつ病にかかっているという事につながっているのだと思う。

 

もはや、これは構造的な不備なのだと思う。

 

一時期、ベンチャー企業がマネジメント経験のある大企業の中堅を採用する流れが続いていたが、今は逆輸入すべきなのでは無いかと思っている。

 

ベンチャーでマネジメントを経験してきた人間は、激務ど真ん中。

大企業的な立ち回りはできず、馴染めないというのが一般的だが、

彼らは0から1を作るために自ら考え、人を集め、金を集め、必死に走り回ってきた。

 

大企業のようには人も採用できず、どうやったら続けてくれるか、どうやったら人が来るかにも苦心して来たはずだ。

 

そんなマネジメント層を一定数入れることで新しいおじやんにも風を吹き込み、自ら考え上も下もコントロールして上手く回すような選択を与えることが出来るのではないか。

 

厳しい時代になってしまったけど、是非おじやん世代には頑張ってもらいたい、そう思っています。